この記事では、前回の記事でお話が出来なかった「SNSの発信」についてお話していきます。
前回の記事はこちら。
【この記事に出てくる人の紹介】

さぶ(sabu_1985)
フルタイムで働く2児のワーキングマザー。
元々浪費家だったが、出産と同時に家計を改善!
貯蓄ゼロから「家計の仕組み」を整えることで資産1000万円突破。
元証券ウーマンの知識を活かし、インスタグラムではお金の話を発信する傍ら、オリジナルレシピの投稿も主婦に大人気♪
インスタフォロワーは21万人超。
初著書:一生使えるお金の話「貯金ゼロから貯め体質」
(KADOKAWA)

ぴょこぴょこぴ(@pyokopyokop)
趣味で始めたインスタグラムに掃除・片付けのルーティンを投稿していると徐々にフォロワーさんが増えお仕事を頂くように。
2019年夏、12年働いた会社を退職しフリーランスに。
2児のワーキングマザー。
元々朝バタバタな生活を過ごしていたが、「朝活」を取り入れた生活で家事・育児がスムーズに。
防災備蓄収納1級プランナー。
SNS総フォロワー数は13万人超。
初著書:「考えない家事」(主婦と生活社)

すず(@suzu1985)
インスタグラマーに憧れてインスタグラムを始める。
インテリアインスタグラマーから転身し、暮らしに役立つあらゆる情報を発信。
Webライターが職業、note販売数は2000部を超える。
パートを退職し独立&シングルマザーに。
インスタフォロワーは4.6万人。
note:Q.発信力がなくて自分に自信が持てない私でも、ブログで稼ぐことは出来ますか?は多くのインスタグラマーに支持される
発信の目的が『収益化』になると辛くなる

さぶ「SNS発信のお話だったらいくらでも話せます!笑
一般主婦がこうなった~みたいな」
ぴょこ「SNSの発信って今世の中に出ているものは“分析”しているものが多いですね。
私は分析よりも感覚的にその時々でやってきたので、私がSNSについて話すとなると再現性は無いかもしれないです。
自分だったから“こう考えて発信してきた”というのは話せるんですけど」
さぶ「お金をゴールにして発信を始めてほしくないなというのはすごく思います」
ぴょこ「逆にお金をゴールにインスタを始めたとして、インスタが“PRとかリンクを貼るのを禁止します”ってなった時に意味のないものになってしまう。
インスタ収益がゼロになっても楽しめる内容じゃないと、自分が辛いかなって思います」
自分らしさを出さないと選ばれない時代
さぶ「Panasonicさんの衣類乾燥機のPRをしたことがあるんです。
PRなのにたくさんいいねがついていて…何でだろうなって思って…」
すず「めっちゃ嬉しいですね!
さぶちゃんはPRがちゃんと、さぶアカウントに同化してると思います。
浮いちゃう方もいるので。
Panasonicの投稿、PRって気づきませんでした!」
さぶ「本当?嬉しいです。
GOTOEatや鶏のレシピのまとめはもう少し跳ねるかなと思ったんですが…。
どちらも恐らくですが、お得情報やレシピのまとめは投稿されている方がとても多いからかなと分析しました。
PRに関わらず伸びたPanasonicは私の生活ってこうだよ、と自分らしい生活まで考え込んだところが共感ポイントだったのかなと思ってます。
『自分らしさを出さないとより選ばれない時代』なのかなぁと、今回のPR投稿で気づきました」
すず「知らないサービスを投稿しても、見ている側としては『これでお金貰ってるんだな~』で終わっちゃうので、自分の暮らしに溶け込ませることは大切なことだと思っています」
ぴょこ「PR案件は厳選するのが本当に大事だなと思ってます。
PRをたくさんすると、それだけで投稿が埋まらないように別の投稿を捻りださないといけなくなるので、全体的に質が落ちちゃったりします。
無償で提供するって言われても、気になったものは自分で買ってめっちゃ良いと思ったらPR断ってでも普通の投稿にします」
本来の自分と発信者としての自分の比率

さぶ「インスタやstand.fmなどで『発信しているぴょこさん』になりきってる自分は24時間のうち何割くらいですか?」
ぴょこ「1人の時は発信とか仕事のことを考えています。
最近はstand.fmのを聴きながら家事をすることが多いので、配信を聴いているとそれに対する考えが出てきたりして。
日常の中にコンテンツがあるので、グラデーションみたいに私の暮らしと“ぴょこ”は一体化しています。」
すず「私は24時間100%、少なくとも90%は“すず”になってます」
さぶ「私には
①仕事をしている私
②お母さんの私
③さぶの私
④プライベートの私
がいるんです。
仕事をしている私が6割くらいで、お母さんの私が2割くらい。
さぶが2割くらいです。
さぶの時間を作ろうとすると、まず仕事が6割を締めているので…
仕事内容もさぶと全く違うことなので。
仕事中、さぶのことは全く考えてなくて、トイレの間だけみんなのストーリーを見る感じです。笑
それ以外の余暇はお母さんとさぶの奪い合いになっちゃうので、“さぶ”を頑張れば頑張るほどお母さんの時間が少なくなってしまって、家族に申し訳ないってなるし。
かといって、じゃあ“プライベートの私”はどこにいったってなると、寝る前にちょっとマンガ読んでる自分しかいなくて。笑」
すず「さぶちゃん心配!!笑」
さぶ「笑 結構もういっぱいいっぱいなのかなって…
お母さんとさぶの下位の奪い合いみたいになって、ややさぶが勝ってしまいます」
ぴょこ「確かにそれはあるかも。
本を執筆していた忙しい時期は家事育児を効率化させてたんです。
そうすると子供と一緒にゆっくりなにかすることに『ひとりでやった方がはやいのに』って気持ちが勝っちゃったり、
穏やかな気持ちの時は、下の子がすごい汚く洗濯物を干してもそのフォルムが面白いって思える余裕があるんですけど。
でも、『あ~今手伝いにきちゃった』という時と両方あります」
「本業のお仕事」と「副業である発信」を両立することの葛藤

さぶ「最近旦那に言われて衝撃的だったのは『本出すこともフォロワー多いのもすごいけど、その裏に家族の犠牲があるのを忘れないでね』って。
確かになって。
副業のPRでまぁまぁの金額頂けてありがたいんですけど、それって『家族の犠牲の上で成り立ったお金だからね、お前のお金じゃないよ』って暗に言われました」
ぴょこ「私が良く思うのは、“お父さんが仕事して稼いだら偉い”ってよく言われるけど、それをお母さんがすると“稼ぐのはすごいけど、育児どうしてんの?ご飯どうしてるの?”って言われるのと同じ感じかなと思いました。
逆にお母さんは本業のお仕事もこなして、インスタもブログも本も結果をきちんと出して、なぜそうならないのかと。笑」
さぶ「男の人のYoutuberとかインスタグラマーさんって。
それはきっと旦那さんが“副業という仕事”をしてると思われてると思うんですけど」
ぴょこ「人によると思うんですが、家事・育児はだいぶ奥さんに負担をかけた上で発信をしているのではと思います。
私は暮らしとの両立をしてこそのぴょこだと思うんですが、このまま原稿書きあげたいけど保育園のお迎えリミットが…とか。
ものすごい発信量の人の裏側を見ていると、見えない部分は全て奥さんにやってもらっているのかなと。
自分が仕事脳になるとモヤモヤが出てくることはありますよね。
家事は楽しいし、育児も二女のムチムチが可愛くて癒されるので嫌なわけではないんです。
でも、さぶさんのお話を聞くと、さぶさんの立場が男の人であれば言われないよね、むしろ稼ぐ格好いいお父さんと思われるのかもしれないな、と思います。」
さぶ「ダブルワーキングで格好いいってなりますよね」
ぴょこ「旦那さんの忙しさとかいろんなこともあると思うんですけど、そこは支えあいだと思うので。
奥さんが仕事を頑張って稼ぎ始めたらそこはお金を使って解決するのか、その分旦那さんが家事をするのか、犠牲じゃなくてトータルバランスを目指していけばいいですよね」
さぶ「基本的には協力的なんですが、犠牲という一言は重く受け止めてます。笑
でも旦那がこの前初めて職場で『うちの奥さんインスタで本出したんです』って言ったらしくて、そしたら上司にすごいねって言われたみたいで。
子供も当たり前に、アルパカちゃんのお仕事って言ってくれてて。笑
子供もママがダブルワーキングをしているのが当たり前って価値観が根付いていることとか、おうちでクリエイティブをしているのは改めて尊敬するっていうのもこの前言われて、それは嬉しかったです。
でも本はまだ読んでくれてないです。笑」
さいごに

普段聞けないようなお話をたくさん聞かせて頂きありがとうございます。
前編後編と長くお送りしてきましたが、最後まで読んで頂いた読者さんに一言お願い致します。
さぶ「本のレビューが特に嬉しいんですけど、インスタのフォローをしてもらえたらそれだけで本当に嬉しいです」
ぴょこ「私もその気持ちもありつつ、末永く本が愛されて、何かあった時に開いてもらったり、参考にしたり共感していただけたら嬉しいなって思ってます」
ながら時間を楽しむ『stand.fm』
3人が最近ハマっているstand.fm。
音声での発信なので、いつもは遠くから眺めているインスタグラマーが、より身近に感じられる優しいプラットフォーム。
気になるものがありましたら、家事や通勤時間のおともにぜひ聞いてみて下さいね♪
元証券ウーマンのゆる話/さぶ
暮らしのラジオ/ぴょこぴょこぴ
すずのなんでもラジオ/すず

今回取材場所として使わせて頂いたレンタルスペースは「SPACEMARKET」でお借りしました。
インテリアも素敵で、広々とした空間でゆったりとお話をお伺いすることが出来ました。
レンタルスペースの詳細はこちら
→【南青山駅徒歩3分ハワイアンカフェスタイル/飲食持込可・パーティーにも】
対談中は時間があまりなかったので、ファストフードを事前に予約をしてテイクアウトをして取材中にお喋りしながら食べていました。
デリバリーの配達料が今なら実質無料になる記事をはこちらに載せています。